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ジョージソロスは仮想通貨投資に対してロングなのかショートなのか問題。仮想通貨投資にヘッジファンドの帝王ジョージソロス氏参入宣言!に伴いジョージソロス氏の著書である「ソロスの錬金術」を読んでみようの巻!

こんにちは、「投資としての仮想通貨」管理人のなおです! 

仮想通貨投資は落ち着きを取り戻し、価格も100万を下回る状況が続いております。

そんな中ビックニュースが飛び込んできました。

それでは行ってみましょう!

仮想通貨投資にジョージソロス氏参戦の一報

イングランド銀行を相手にポンドを空売りすることで巨額の富を築いた稀代の投資家。

その名はジョージソロス。

金融市場は常に誤っている。ソロス氏はそう言います。

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そんなジョージソロス氏が満を辞して、仮想通貨投資に参加することを表明したようです。

ブログでは過去仮想通貨は投資ではなく投機のレベルに入っているとしてバブルの懸念があると指摘していました。

今後の仮想通貨投資のためにはジョージソロス氏の著書を読むしかない

そんなジョージソロス氏が仮想通貨投資に参入するということはなんらかの目論見があるに違いない!

ということで、投資に関するあらゆる情報を提供することを目標としている「投資としての仮想通貨」管理人としてはまずはジョージソロス氏の著書の理解から、投資スタイルを考えてみようと思い立ちました。

そこで本項ではジョージソロス氏の著書であるソロスの錬金術の解読を一緒にやっていきましょう!

ソロスの錬金術の概要を押さえるためには?

本を手にとって、まず読まなければいけない箇所は「新版のための前書き」でしょう。

そもそもソロスの錬金術はかつて一度書いたものの書き直し版です。

ソロス氏は基本的には手直しをしなかったようですが、この「新版のための前書き」と第一章だけには手を入れたようです。

そうだとすると、ここにおそらくソロス氏の主張したいことが凝縮しているはず!

そう思い、「新版のための前書き」を読み始めました。

再帰の概念を理解しよう

再帰の説明を引用しますね〜

ジョージソロス氏の投資あるいは投資以外の全ての理論に底通しているのはこの再帰の概念であり、また別の名前では再帰性と呼んでいます。

この再帰性についての理解ができない場合は、本書の理解をほとんどできないでしょう。

そのため、まずはこの再帰性についてきちんと理解するように努めましょう。

ソロスの錬金術のP19-P20を引用してみます。

意思を持つ市場参加者がいる場合、参加者の思考、そして彼らが関与する状況の間に、双方向の相互作用が存在する。一方、参加者は現実を理解しようとする。もう一方では、望んでいる結果をもたらそうとする。

この二つの機能は相反する方向へと向かって行く。

認知機能においては「現実が所与のもの」であるが、関与機能においては「参加者の理解が所与のもの」になる。二つの機能は、互いにとって所与であるべきものを不確定にしてしまおうとして干渉し合うことがある。この二機能間の相互干渉を、私は「再帰機能」と名付けた。

私は再帰性を、参加者の理解と参加者が関与する状況間のフィードバック・ループであると想定し、再帰の概念は意思を持つ参加者がいる状況を理解するのにきわめて重要であると考える。

再帰の概念においては、参加者の理解は不完全であり、彼らの行動は確実に予想外の結果をもたらすようになる。認知機能と関与機能間の相互干渉の本質はそう簡単ではなく、その意図はまだ正しく理解されていない。

最初のパラグラフでは、その後のパラグラフで登場することになる「認知機能」と「関与機能」についてのわかりやすい説明を加えています。

認知機能とは何か?

認知機能とは、市場を理解するための行動と読み替えることができそうです。

つまり、現状の市場の状況がどうなっているのかを理解するということです。

投資を実行する際にはあたりまえですが、現在の市場の状況がどうなっているのかは調べますよね?

ドル円はどうなっているかな?とか、原油価格は1バレルいくらなのかな?上がってるのか下がってるのか、などなどです。

関与機能とは何か?

これに対して、関与機能とは、市場に対して影響を及ぼす行動と読み替え可能です。

市場に影響を与えるというと少しわかりづらいですが、要は市場に対してポジションを取るということです。

株式であれば、ロングなのかショートなのか、どっちでもいいけどもポジションを取る。

自分がポジションを取ると株価に変動がおきます。

このことが市場に対して影響を及ぼす行動と言えるのです。

再帰性とは何か?

投資家は認知機能によって市場を理解してから関与機能によって投資を実行します。

しかし、これは卵が先か鶏が先かの議論になってしまいます。

市場を理解してから投資を実行しても、その投資が理解したと思った市場に変化を与えてしまうからです。投資後の市場の状況では投資に値しない可能性もあります。

このようなループ構造になってしまっており、どこまでいっても終わりがないことを再帰として定義しているのがジョージソロス氏の議論の特徴です。

もっと言えば、ジョージソロス氏のいう、再帰の概念とは根本となるような概念に立脚して議論を積み立てるのではなく、いつまでたっても議論は収束しないものということです。

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析

テクニカル分析とは?

ソロスの錬金術では当然の前提として記載されていますが、投資に関して初心者である場合はそもそもテクニカル分析という言葉がわからないでしょう。

あまり深入りしているとあれですので簡単に説明しますが、いわゆるチャート分析と呼ばれるものがここでのテクニカル分析に該当します。

つまり過去の株価などの推移から今後の株価を予想するものであり、

ファンダメンタルズ分析とは?

対して、ファンダメンタルズ分析とは。

これは、株式のバリュエーションは企業の将来キャッシュフローの創出能力に依拠すると考えて、理論的に適切な価格があるという前提に立って、バリュエーションを行います。

具体的には企業の財務諸表などを分析することで、いまの株価が割安なのか割高なのかを分析し、投資の意思決定を行うというものになりますね。

どっちが優れているのか?

ジョージソロス氏によるとどっちが優れているかどうかは自明であるとしています。

というか、テクニカル分析は感情の議論であると考え、特に取り扱うことをしません笑。

個人的にはテクニカル分析も一定の効果はあるんじゃないのかなと思っていますので、ブログでもどこかで紹介したいなと思っています。

結果、ジョージソロス氏としてはファンダメンタルズ分析の方が検討に値するものであると考えています。

で、結果、ジョージソロス氏はロングなのかショートからなのか?

ソロスの錬金術をここまで読んだ限りではわからないというのが答えになります笑。

しかし、それでは投資ブログの管理人としてどうなの?っていうツッコミが来そうなので笑、少し検討してみます。

ジョージソロス氏はイングランド銀行に対して、ポンドのショートを浴びせて大儲けしたので、ショートの人のイメージがありますが、これはイングランド銀行というショートされたら必ずと言っていいほどロングする主体があったために成立した取引であると言えます。

他方でクリプトの場合は、必ずしもロングするとは限りません。

というか非中央集権なのでそもそも明確な発行主体がありません。

なので、大量の売りを浴びせるということはできないような気もしています。

もっとも、イニシャルの開発チームがある程度価格を安定させたいというインセンティブがあるようなクリプトの場合や中央集権方のクリプトはもしかしたら、ファンダメンタルバリューから乖離していることを見つけることで同じような手法を使うことはできるのかもしれませんね。

終わりに_ソロスの錬金術を読む_今後も読み続けよう!

とは言え、ソロスの錬金術は名著には変わりありません。

再帰性の議論は、別に投資に関してのみ利用可能ではなく、他の対象にも応用可能と思えるからです。

ソロス氏はなんとなくですが、自分の哲学的な見解を世界というフィールドで実験して見たかったのだと思います。

それがとりわけ金融市場であれば、結果は数字となって、誰の目にも明らかな形で表現される。

そのような形式美の追求こそが人生の、目的だったんだろうな、と思いながら、本稿の筆を置きたいと思います。

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。