こんにちは、「投資としての仮想通貨」管理人のなおです!
DNNというdAppsを用いた報道サイトをご存知でしょうか?
最近はなんでもブロックチェーンを使えばいいと思ってイヤがるな!
とか思っていませんか?笑
そうじゃないんですよ!
報道の世界でもブロックチェーンはとても重要になります。
なぜか?
答えは報道の自由にあります。
これは国民がいろんなことを知ることで選挙のときにちゃんとした判断ができるようにするための前提となるものです。
しかし、報道機関が常に正しい情報を提供しているのかと問われるとビミョーな感じしませんか?
それは報道機関も株式会社であり、資本主義の世界において生き抜いて行かないといけない宿命を背負っているからです。
つまり、時として、”正しさ”よりも”マネタイズ”が勝る選択をしなくてはいけない場合がどうしてもでてきてしまうのです。
既存の報道機関のマネタイズの方法は、①広告収入、②サブスクリプション、の二つであることが多いです。
①の広告収入は、例えば、テレビCMが該当しますし
②のサブスクリプションは、例えば、NHKやケーブルテレビ、報道ではないかもですが、fuluやNetflixなどありますよね。
広告収入モデルの場合は、顧客からすれば無料でサービスを受けられるので、多くの人に情報が伝わりますが、広告主の意見に逆らいづらいという欠点があります。
結果、報道の自由についても一定の制限がなされるリスクがあります。
一方で、サブスクリプションの場合は、会員制となので、広告収入に比べると少ない人にしか届きませんが、報道内容を左右するような広告主はいないので自由な報道ができるメリットがあります。
ここまでの議論でわかるのは、現状の仕組みでは多くの人に無料あるいは低コストで報道の自由を確保した上で情報を提供することは厳しいということです。
そこでDNNです!!!!
我がブログの定番のブロックチェーンの登場です〜笑!
ブロックチェーンを用いることで、報道がどのように変わるのか、知りたくありませんか?
知りたいですよね!そこで、どーん!DNN!です笑
それでは行ってみましょう!!
- DNNとは何か?
- 従来型メディアに内在する問題点
- DNNの仕組みとは?
- DNNが従来メディアと比較して優れている点はどこ?
- DNNではなぜ独自のトークンを使うの?
- DNNの今後のロードマップ及び改良点はある?
- DNNに登録してみました!
- 終わりに
- 関連記事
Contents
DNNとは何か?
DNNとはDecentralized News Networkの略である
まずはDNNとは何かということの説明をしていきますね!。
DNNはDecentralized News Networkの略です。
DNNは、読者、作家、査読者のコミュニティによってキュレーションされることで成立し、ニュース作成と分散型ネットワークを組み合わせたニュースプラットフォームとなります。
Ethereumブロックチェーンの力を利用して、改ざんが事実上不可能なインフラストラクチャを作り出します。
さらに、DNNは集中管理されていないため、単一障害点*1を抱えることがありません。
DNNが達成しようとするもっとも重要な目的は、多くのニュース企業が悩まされることとなる腐敗したインセンティブや隠れたアジェンダがない、できるだけ正確なニュースを提示することです。
従来型メディアに内在する問題点
従来型メディアの問題点は以下の3点かと思われます。
フェイクニュースの存在
これは最近もトランプ大統領の就任時にいろいろと問題となったことで、記憶にある人も多いのではないでしょうか。
オルタナティブファクト。
という名言もでてきたように、真実とはかけ離れたとしてもニュースになってしまえば、真実となってしまう。
そんな世界観ができあがってきていますよね。
実際にDNNのサイトでもこの点に言及しています。
そもそもDNNを始めたのも、アメリカの大統領選挙における報道のあり方でフェイクニュースがたくさんでていたので、これはなんとかしないとあかんと思ったことから、ブロックチェーンを使ってみよう!と思ったようです。
広告モデルの依拠せざるを得ない
本稿の冒頭でもお話させていただきましたが、いまの報道機関は広告モデルに依存していることが多いです。
一部の心ある人々によって、会員制による報道機関などがありますが、世界全体に対してインパクトがある報道がなされているかといえば、そうではないのが現状でしょう。
広告モデルのデメリットについては本稿でも言及してきましたのでくりかえすことはしません。
広告主には抗えない、というのが主な要因でしたね。
政府による検閲が行われる可能性あり??
日本ではそれほどネットの検閲や報道機関に対しての検閲は行われていないように思われますが、世界的にみれば、かなりの程度で政府による検閲が行われているようです。
もちろん、日本でも実際にはガチガチの検閲が行われていたりして・・・。
そう考えると怖いですよね・・・。
従来メディアからDNNへ
以上のとおり、従来メディアには問題点が存在することがわかりました。
そこでDNNの登場です。
以下でDNNがどのようにワークしているのかを説明することとしますね!
DNNの仕組みとは?
DNNではコミュニティを作ります。
コミュニティの参加者は①ライター、②レビューアー、③リーダーのいずれかの役割を負うことになります。
ライターはコンテンツを作成し、それをサイトに送信します。
レビューアーは誠実性を持って記事を精査しコンセンサスを得るようにします。
リーダーはブロックチェーン上に登録された記事を読みます。
このようにDNNでは自分がライターとしてか、レビューアーとしてか、リーダーとしてかは置いておいても、なんらかの役割を負うことになります。
つまり、それぞれの立場でコミュニティに対して貢献をすることが求められるのです。
まさにdAppsとよべる仕組みとなっていますね。
この点でまさに従来メディアとくらべて優っている点でしょうね。
DNNが従来メディアと比較して優れている点はどこ?
やはりdAppsを採用している点が優れてるよね?笑
これは今までの議論の繰り返しになってしまうおそれがありますが、dAppsであること自体が従来のメディアと比べて優れています。
今までの議論のとおり、従来メディアでは中心点が存在することで、一定の信頼があると思われていました。
要はベテランでしっかりとした人がきちんとしたニュースを作っていると。
しかし、いろんな事件などを通してメディアは嘘をつくということが世界的に周知されてしまうことになってしまいました。
つまり、中心点があり、しかも広告収入に依拠する必要があるメディアの構造では真に正しい情報を発信できません。
この点をクリアーするために非中央集権で誰か一人による支配のない、みんなが参加可能なプラットフォームができれば従来型メディアのデメリットを改善できることになりますね。
フェイクニュースに対してNOを突きつけるレビューアーの仕事とは?
みんながあるニュースに対して厳しい態度で挑みフェイクニュースをそのままにしない。
そのためにDNNではレビューアーが正しい判断をすることで得をする(あるいは間違った判断をすればペナルティがある)ようなインセンティブ構造にしています。
具体的には、DNNが事前に設定したガイドラインに従った審査を行わないでレビューアーが記事の妥当性を判断する投票を行った場合は、あるペナルティが課せられる可能性が高いのです。
それは投票結果で少数者の方になってしまったレビューアーは審査に参加する際に支払ったトークンを失うことということです!!
ですので、レビューアーの人は適切にガイドラインを熟読して、正しい判断を行うように行動するはずです。
このように、DNNでは個人が自らの利益を最大化するように行動することで結果としてコミュニティ全体にとっても利益となるような仕組みを構築しています。
ライターの役割をする人のインセンティブは?
一度ライターにより記事が公開されると、それはブロックチェーンに記録されます。
レビューアーがある記事を正しいと認める数が増えれば増えるほど、ライターが得ることができるトークンが増えます。
この点が、ライターに対してのインセンティブ構造なっています。
要は、正しい行動に対してインセンティブを導入することによって、正直なジャーナリズム慣行を促進するプラットフォームになるようにしているのです。
また、リーダーが関心のあるトピックを提案するほど、提案ごとに獲得できる潜在的な支払い額は高くなるように設定されています。
ブロックチェーンがなければ、プラットフォームの偏りが広告から価値を引き出すことに傾くため、このようなモデルは不可能です。
広告中心でマネタイズをしている報道機関は、質の高い報道を行うことよりもセンセーショナルなストーリーで注目を集めることに傾斜してしまう可能性があります。
DNNではなぜ独自のトークンを使うの?
イーサリアムではダメなの?
なので、独自のトークンを使う必要も実はありません。
イーサを使えば良いからです。
しかし、イーサを使うことの欠点があります。
それは現状ではイーサの価格は大きく変動するということです。
開発者たちはこの点を避けるために、独自トークンを導入することにしました。
DNNトークンとは?
コメント、嗜好、投稿、入札など、ユーザーが実行したすべてのアクションに使用されます。
DNNトークンの金額は固定金額となります。
DNNポイントとは?
記事のレビュー、公開された記事の取得などの報酬目的のためにのみ使用されます。
レビューの各ユーザーは、評判に比例したDNNポイントを獲得します。これらのDNNポイントは、DNNトークンのプラットフォーム上で交換することができます。
DNNトークンは、エンゲージメントを通じてプラットフォームに集められます。
DNNポイントはDNNトークンに交換可能です。
DNNの今後のロードマップ及び改良点はある?
DNNのロードマップはこんな感じになっています。

これを見るとメインネットへのリリースは2019年の第一四半期となっていますね。
それまではテストネットでの公開となっているようです。
今後の開発状況に留意してみましょう!
DNNに登録してみました!
DNNのサイトに行ってみよう!
以下がDNNのサイトになります。
まず、ここに行ってみましょう!
そうするとこういう画面がでてくるはずです。

ここの「NRY DNN」のところをクリックすることで、登録する画面へと移行できます。
その後は、

の画面になるので、「Create Account」をクリックしてください。
そうすると、次に以下の画面が出て来ます。
名前とメールアドレスを記載して「Continue」を押せば終了です!
ライター・レビューアー・リーダーのどれになろうか???
結果、なおはレビューアーになってみました。
まだ本登録が終わってないようなので、これ以上進ませんが、楽しみです!
本登録が終わりましたら、このブログを更新しますね!


終わりに
DNNとは何か?ということで少し長めの投稿になってしまいましたが、みなさん、ご理解いただけましたでしょうか?
DNNは記事を書いたライターがエビデンスを提出し、そのエビデンスをレビューアーが精査し、結果を投票によって決めます。投票によりスクリーニングされた記事が読者のもとに提供されます。
むろん、おそらく、それは記事が削除されるということではなく、あくまでも記事は公開されたままで、フェイクニュースであると認定され続けるのでしょう。
この意味でもライターに対して、真実な記事を書かせる逆のインセンティブが働くのかもしれません。
このようにDNNを含むdAppsでは倫理や道徳によって正しさを求めるのではなく、あくまでも個人てのインセンティブに着目して、個人が自己の利益を最大化することで、結果として全体としての利益が最大化されるように仕組みづくりがされています。
この点はアダムスミスの見えざる手の議論のように、あるいは新古典派経済学のようにミクロに対するインセンティブがマクロにも有効である、という議論に立脚していそうです。
そして、ここからが、本業の会計士にも関係するのですが、このDNNの仕組みはそのまま会計監査にも応用可能なのではないかと思ってきました。
フェイクニュースが不正会計だとすると、ブロックチェーンに乗せた会計処理に対して、YESかNOかの判断をいろんな人にしてもらい、正しい処理であれば、報酬がもらえ、間違っていれば、トークンが没収される。
そんな仕組みで会計監査をアップグレードできないだろうか。
そんなことを考えることになったDNNの紹介記事でした。
少し長くなってしまいましたが、この辺りで本稿の筆を置きたいと思います。
ここまで読んでくれた読者の方に感謝します!
関連記事
*1:ちなみに単一障害点とは、その単一箇所が働かないと、システム全体が障害となるような箇所を言います。単一障害点 – Wikipedia