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Blockstackとは何か?ネットの弱点を克服する?!Blockstackが現在のインターネットの仕組みを変えそうな予感がする件。

こんにちは、「dApps CryptoAsset Valuation」管理人のなおです。

blockstack

今日は、Blockstackと呼ばれるdAppsを紹介します。

と偉そうに言ってますが、イケハヤさんのブログを読んでいて、興味を持ったので、ホワイトペーパーを読んでみました!

これはなかなか面白いものだと理解しましたので、以下取りまとめてみます。


Blockstackってなに?

Blockstackの説明をするためには、Blockstackのテクニカル面の説明と機能的な説明の両面から行うことが必要かと思います。テクニカルな面は若干難しい説明が必要となりますので、ここでは主に機能面の説明に注力していきます。

そして、なぜBlockstackを開発にするに至ったのかを理解するためには現在のインターネットに内在する問題や脆弱性を理解する必要があります。

まずはその辺りから説明を始めたいと思います。

従来(今に到るまで)のインターネットの現状および弱点

Blockstackが達成すべきこと、達成したいこと。

これらは以下で検討していくとして、なぜ、Blockstackの開発チームはそれらを達成したいのでしょうか。

それを理解するためには現在のインターネットが置かれた環境やインターネットを一般に展開する際に必要となる条件に着目する必要があります。

インターネットはそもそも中央集権を想定して作られたわけではありません。

本当かどうかはわかりませんが、一説に寄ると米軍が核攻撃をされたとしてもネットワーク全体が機能不全となることを回避するために、開発が進んだと言われることがあります。

つまり、どこか一点のみを中心点として重要な情報などを格納していれば、そこを攻撃されると、その時点で自国の負けはほぼ確定的になってしまいます。

ですので、そのような中心点がないネットワークを構築してしまえば、万が一にも核攻撃がなされた際にも国ごと全てを吹き飛ばされない限りはネットワーク全体としては致命傷を追わない、そんなシステムを構築したい。

インターネットの開発に着手した背景にはそんな米軍の思惑があったと言われます。

まあ、本当なのかどうかはいまいちわかりせんが笑。

少し長くなりましたが、そのような時代背景のもとに非中央集権的なネットワークの構築を企図して、インターネットは発展されることになります。

しかし、現在のインターネットを取り巻く環境はどうでしょうか?

例えば、我々は職場に朝出社した際にまずパソコンを起動し、まず見るのはYahooでしょうかね。Yahooニュースをみて、どんなことがトピックスとして上がっているのかを見るかもしれませんし、アウトルックを起動して、まずはメールチェックをするのかもしれません。

いずれにせよ、Yahooはインターネット関連の企業であり、アウトルックにあるメールもどこかのサーバーに情報が保管されており、もちろん両者ともに中心点あるいは中央集権的なものです。Yahooに情報が集まり、Yahooにしか知り得ない情報というものがあり、メールサーバーはどこかに実際に存在するためです。

あるいは、インターネットでは重要な役回りをしているDNS。

DNSの詳細な説明はここでは避けますが、簡単にいうと、PCが理解しやすい数字でのアドレスを人間がわかりやすいアルファベットなどの記号への変換あるいはリファレンスを行なっているシステムと考えればここでは十分でしょう。

ここで抑えておくべきポイントはインターネットを根底から支えているDNSのようなものですら、中央集権的なものであるということです。

インターネット自体は非中央集権的な思想に基づいて開発されたとしても、リアルワールドに展開する際には、DNSなどの中央集権的な存在が必要となってしまいます。

このような、非中央集権を目標としても、中央集権となってしまうポイントが存在してしまう。

このようなインターネットがワークするために不可避的に存在してしまう中央集権的なものを排除しよう!というのがBlockstackが達成したいと考えていることになります。

Blockstackが企図していること!

✔インターネットの中央集権的な箇所を非中央集権的なものへと移行させたい!

✔そのために、ブロックチェーンの技術を使う!

✔具体的にはDNS証明機関、データ保管場所を変えたい!

Blockstackがどのようなことを狙っているのか?

Blockstackが考えている従来のインターネットに存在する中央集権的なものは、

(a)ドメインネームシステム(DNS)サーバー

(b)公開キーインフラストラクチャ(証明機関)

(c)集中データストアに格納されたエンドユーザーデータ

であるとしています。

これらのポイントに関して、攻撃がなされるとネット全体に対する脅威となることが指摘されていました。

これに対して、Blockstackでは、ブロックチェーンを用いることで、これらの中心点を削除し、インターネットの強化を図ろうとしているのです。

その際のポイントとしては、①ガバナンスストラクチャーと②インセンティブメカニズムの二つであるとしています。

dAppsでは基本的にはそのアプリケーションを管理している中央はいません。

ですので、利用者や開発者の参入を促す仕組みをどのように構築するのかということはとても重要です。

Blockstackではそれをガバナンスストラクチャーとインセンティブメカニズムを構築することで対応しています。

Blockstackのガバナンスストラクチャーってなに?

Blockstackのtokenwhitepaperによると

Governance Structures that ensure that no single entity can control the network/protocol and stakeholders of the network can vote on protocol upgrades.

とあります。

和訳しますと

単一のエンティティがネットワークプロトコルおよびネットワークの関係者を制御できないようにするガバナンスストラクチャーは、プロトコルのアップグレードに投票することができます。

となります。

直訳なので少しわかりづらいですよね笑。

少し意訳してみます。

Blockstackに関係する人やBlockstackのプロトコル*1を管理できる人を一人(企業であれば一社)のみにはしないようなガバナンスの構造とは、つまりプロトコルの変更に際にはその賛否についての投票をすることができるようにするものである。

こんな感じでしょうか。

要は、中心となる企業が存在するような場合はプロトコルの変更を行うのはその企業となりますが、Blockstacknの目的はそのような中央をなくすことなので、プロトコルの変更を行う際も関係する参加者で投票をして、物事を決定しよう!というものです。

より詳細には同じくtokenwhitepaperに記載があります以下の文章が参考になります。

Decentralized Governance: Blockstack is an open-source project and a decentralized network. For the past four years, one company, Blockstack Public Benefit Corp (PBC), has taken the lead on protocol development. As the ecosystem grows, it becomes increasingly important that no single party has control over the network and protocol development. Economic stakeholders in the network should be able to vote on protocol changes with a transparent and auditable mechanism.

また、和訳しますと、

分散型ガバナンス:Blockstackはオープンソースのプロジェクトであり、分散型ネットワークです。 過去4年間、Parstack Public Benefit Corp(PBC)の1社がプロトコルの開発をリードしています。 エコシステムが成長するにつれて、単一の当事者がネットワークやプロトコルの開発を支配しないことは、ますます重要になっています。 ネットワーク内の経済関係者は、プロトコルの変更を透明で監査可能な仕組みで投票できる必要があります。

ここでも先ほどと同様に非中央集権の仕組みを構築し運用していくための工夫が記載されています。

立ち上げ時はParstack Public Benefit Corp(PBC)がリードして開発を行うがエコシステムが育ってくれば、それは自律的に機能するであろうことが期待されるとしていますね。

Blockstackのインセンティブメカニズムってなに?

Blockstackのtokenwhitepaperによると

Incentive Mechanisms for a “two-sided market” for decentralized applications that overcome the problem where neither developers nor users have an incentive to participate, at scale, unless the other participates first.

また、和訳しますと、

開発者とユーザーのどちらも、最初に参加しない限り、スケールインして参加するインセンティブを持たない問題を克服する、分散アプリケーションの「両面市場」のためのインセンティブメカニズム。

ブロックチェーン関連のサービスは最初に参加をしていないとメリットがないということはよく言われることです。そのため、そのことを知っている人からすると、後から追随する形でBlockstackに参加することはしないかもしれません。

その結果として、Blockstacknの発展が妨げられることになってしまう可能性があるため、後続する人にとってもメリットがあるような仕組みにしよう、というのがここでのインセンティブメカニズムの中身となります。

インセンティブの具体的な内容については次の項目で紹介します!

Blockstackがスケールするためには?インセンティブの仕組みの紹介

dApps全般に言えることですが、開発者はどのような仕組みで儲けようとしているのかを理解することは重要です。

まあユーザーとしてのみ接するのであれば、別に重要でもないかもですけど笑。

今後dApps関係でビジネスを開始しようとしている人にとってはこの理解がとても重要となりますよね。

ざっくりと言ってしまえば、Blockstackでは三つのアルゴリズムによって、インセンティブを構築しています。

①Proof-of Burn

プルーフオブバーン(PoB)とは、プルーフオブワーク(PoW)やプルーフオブステーク(PoS)のマイナス点を改良した合意形成アルゴリズムです。

プルーフオブワーク(PoW)では、新規に通貨が発行されたことを記録して通貨を発行したこととしますが、プルーフオブバーン(PoB)では通貨を燃やす(バーン)させる取引により通貨が発行されたものとします。

プルーフオブワークやプルーフオブステークの欠点は先行者優位である点が挙げられます。つまり、当初の開発者は無から有を生み出すことが可能となっています。

また、プルーフオブワークではコンピューターの性能や環境による影響が大きいですし、プルーフオブステークでは初期に参入した利用者がより多くのコインを手に入れられる仕組みであるといわれ、フェアじゃないといった意見がありました。

この点を改良したのがプルーフオブバーンです。

プルーフオブバーンの意図をホワイトペーパーでは、ブロックチェーンをより長くするために用いられると記載されています。これは要はブロックチェーンがきちんと成立するようにプルーフオブバーンが使われるということでしょう。

②App-rewards Mining

これは、開発者の参加を促すインセンティブです。

開発者であるエンジニアがめちゃ良いアプリを作成した場合には報酬が支払われるアルゴリズムになっています。この報酬を獲得する目的により、エンジニアはBlockstackへ参加するとともに、よりよりアプリの開発へと勤しむことになります。

③Web-of-trust Mining

これは、ユーザーに対して、Blockstackへの参加を促すインセンティブを有するものとなります。詳細はまだ決まっていないとホワイトペーパーにはありますので、今後より強力なインセンティブが出てくるのかもしれませんね。

※書いてて思ったのですが、コンセンサスアルゴリズムとインセンティブって、微妙に近いような、それでいて違う概念だなと・・・。

少し、自分でも理解できてないところがあるので、もう少し掘り下げてみよう・・。

Blockstackのアプリ触ってみた!

①To do list

文字通りにtodoをリスト化するアプリです。

まあ、これはこんなもんかなっていう感じでした笑。

ただ、実際には、結構有用性あるかもしれないなと思いました。

というのも、todoリストって実はすごい重要性の高い情報が載ってるんですよね

偉い人のtodoってそのもの自体がインサイダー情報の可能性にもなります。

インサイダー情報を中央集権的な企業のデータサーバに保管しておくということは危ない!という感じにも捉えることができますよね。

その点、dAppsであればセキュリティ上も安心できそうですよねえ!

②Forum

これはテレグラムのようなみんなでわいわい会議をするようなアプリです。

LINEとかのグループみたいなものと理解すると分かりやすいかも!

これもtodoリストのところと同じ議論が可能かと思いますね。

要は重要案件をチャット上で議論している場合、管理している企業などに情報が筒抜けになっている!なんてことになると大変なことです。

ですので、将来的にはこういうものはdAppsで管理されるようになるでしょうね。

③Guild

ブログアプリです。

ブログ開設時するときにネット上で検索すると、はてブのようなブログにするかワードプレスにするかなどの議論が記載されているサイトを見かけます。

リスクとして考えられるのは、無料提供のブログである場合は、運営会社の気分次第でブログ自体が取りやめにさせられることでしょうか。

この点、dAppsであれば、ブログを管理している企業などがあるわけではないので、そのようなリスクは無くなりますね。

と、ここまで書いて、最近フェイスブック問題が炎上していることに気がつきました。

このように中央集権的な企業がそのデータを管理している場合は、当該企業のさじ加減一つで、集めたデータを流用したりすることが可能です。

www.bloomberg.co.jp

終わりに_考察_今後の予想

Blockstackの3つのマイニングを見てみると、今後の働き方についても変わることが予想されます。

要は、誰かに雇われるという形の仕組みからアルゴリズムやプロトコルに雇われるという仕組みへと変化することが予想されますね。

誰かに雇われるという仕組み自体は中央集権的ですので、ブロックチェーンの技術はあらゆる中央集権的なものを非中央集権的なものへと変化させるのでしょう。

引き続き本ブログではdApps関連の紹介をして行く予定です。

なお、現在ブロックチェーンを用いたサービスであるdAppsの開発者は完全に売り手市場となっており、対応できる人が全然いないようです。

これを機に転職を考えている人はTechAcademy [テックアカデミー]  のブロックチェーンコース などを受講してみるのもいいかもですね!

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*1:もともとは、手順、手続き、外交儀礼、議定書、協定などの意味があります。通信におけるプロトコルとは、複数の主体が滞りなく信号やデータ、情報を相互に伝送できるよう、あらかじめ決められた約束事や手順の集合のこと。