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Ontologyとは何か?資本主義経済にとって不可欠な「信用」を非中央集権化するdApssについて紹介するよ!

こんにちは「投資としての仮想通貨」管理人のなおです!

本稿では、Ontologyについての理解を進めるためにOntology-Introductory-White-Paper

を読みながら、Ontologyとは何か?Ontologyによってどのように既存の社会やインターネットに変革を与えることになるのかについて解説してみようと思います。

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Ontologyとは何か?

まずは、Ontology-Introductory-White-Paperの冒頭を引用することから始めましょう。

Ontology is a blockchain/distributed ledger network which combines a distributed identity system, distributed data exchange, distributed data collaboration, distributed procedure protocols, distributed communities, distributed attestation, and various industry-specific modules. Together this builds the infrastructure for a peer-to-peer trust network which is cross-chain, cross-system, cross-industry, cross-application, and cross-device.

直訳すると、

オントロジーは、分散アイデンティティシステム、分散データ交換、分散データコラボレーション、分散プロシージャプロトコル、分散コミュニティ、分散アテステーション、および様々な業界固有モジュールを組み合わせたブロックチェーン/分散型元帳ネットワークです。 これにより、クロスチェーン、クロスシステム、クロスインダストリー、クロスアプリケーション、およびクロスデバイスであるピアツーピア信頼ネットワークのインフラストラクチャが構築されます。

となります。

例によってよくわかりませんね。

Ontologyの概念自体が少し複雑ですので、この説明だけではわからないのも当然かと思います。

ポイントとしては、様々な業界や会社によってバラバラに管理されている情報などを統一的に、しかもどこか一つの中心点があるような管理ではなく、非中心的な管理を目指すこと、といったところでしょうかね。

ここではざっとこんな感じで押さえておき、以下で順を追って理解してくこととしましょう*1

Ontologyのホワイトペーパーにおける「信用」について

信用の3つの次元

Ontology-Introductory-White-Paperにおいて、まず最初に「PART I: TRUST SYSTEMS AND Ontology」があります。

信用のシステムとオントロジー、みたいな感じでしょうか。

本章ではまず、人類にとって「信用」というのはとても重要なものであって、人類が社会を形成するためにはなくてはならないものであるという認識から出発しています。

そして、その「信用」を成立させるためには①技術、②法律、③歴史を通じたコミュニティの3つがあるとしています。

以下では順を追って説明していきたと思います。

  • 技術の観点

    情報化社会においては、技術による信頼の構築がとても有望であると言われます。 実際、暗号技術、生物学的デバイスビッグデータなどの技術は、業界全体の信頼を構築するために使用されています。

    また、Blockchainテクノロジーの導入により、分散された情報への共有アクセスがなされることとなり、一般大衆に信頼がもたらされることになりました。 Blockchainは個々のプロジェクトの信頼を築いただけでなく、信頼の生態系の未来を根本的に変えました。
    このような事実から、技術が「信用」形成に貢献していることは疑いようがないと言えます。

  • 法律の観点

    古来より法制度に対する信頼は存在してきており、最も基本的な信頼メカニズムでした。経済のシステムは法制度と切り離せないため、ブロックチェーンと経済システムを統合させるのはある種必然と言えると考えているようです。
    実際、法律が整備運用されることで、人々は将来予測をすることができます。具体的に言えば、お金の支払いをしない場合はどのような制裁があるかわかる企業はそのような制裁を回避するようにきちんとお金の支払いをするようになります。このことはビジネスを開始する企業や個人にとって安心してビジネスを開始することができるように法律の観点から「信用」を付与していると言えますね。

  • コミュニティの観点

    身近の人を信頼する。これはある種みんなが普通に行なっていることです。実際、信頼をするということをしない場合、人は朝起きて会社にも出社できません。例えば、電車に乗る際にもこの電車にはリスクがある。危ないのでリスクのない手段で出社しようとした場合は、電車にも乗れません。人は自然に様々なことを信頼することで社会的な生活を可能としています。
    ちなみに、社会学者は、私たちが信頼する人々の数を100人未満にしました。これ以上の人数となると信頼ネットワークを構築することは本質的に困難と考えたのです。しかし、情報化とインターネットの登場により、ピアツーピアネットワークやブロックチェーンなどの分散型ネットワークシステムが現れ、従来のコミュニティよりはるかに大きなオンラインコミュニティを作り出しました。

信用の3つの次元のポイント

✔️信用を成立させているのは①技術、②法律、③コミュニティの3つである。

✔️これら3つのポイントとブロックチェーンのコラボレーションによって信用は次の段階へと進むことができる

Ontologyが認識している信用に関するネットワークの今日的課題

Ontologyでは以下の観点において、現代社会に内在する信用に関する問題点が存在していると考えているようです。以下列挙いたします。

ここで理解しておけばよいのは、既存のシステムには信用に関する様々な問題が存在しており、そのような様々な信用のシステムが乱立してしまっていることで間接的に信用のシステムに脆弱性をもたらしてしまっているということでしょう。

だからこそ、それぞれに分散化した信用のシステムを統合することで、信用のシステムをアップグレードしようというのがOntologyが企図することになります。

  • 断片化された信頼のソース
    データを複数のソースから検証する必要がある場合、プロセスは時間がかかり、コストがかかり、データセキュリティを危険にさらす可能性があります。
  • 個人が行方不明になっている
    個人は、自分のデータの使用と他のデータの認証に十分な発言権を持っていません。
  • 新しい信頼の源の出現

    断片化された信頼の元では、全体的な検証コストが増加しました。

  • データ管理の独占
    今日のデータ管理システムは、ユーザーのデータを独占しており、有用でアクセス可能なポートフォリオを外部で使用するためにコンパイルしていません。
  • データの断片化
    データベースの断片化により、独占されていないデータは取引の可能性を失い、しばしば認証および使用することができません。
  • 不正確な身元確認
    単一の情報管理システムを使用すると、包括的な識別ポートフォリオを形成することが困難になります。
  • 物事のインターネットにおけるセキュリティ問題
    現在、物事のインターネットへの不法かつ悪意のあるノードへのアクセスを防止するための十分な身元確認メカニズムは存在しません。
  • データ交換のセキュリティ問題
    現在のデータ交換システムは集中化されているため、データの消失やデータセキュリティへの脅威などの問題が発生します。
  • 協調システムにおける信頼の問題
    中央の権限がなければ、共同システムに信頼を置くことは困難です。
  • 株式管理における透明性の問題
    クラウドファンドなどの新たな株式管理モデルは、透明性の欠如のために信頼を構築することが難しい。
  • 弱いコミュニティ管理
    現在のコミュニティ管理システムには、十分な節度ツールがありません。
  • 偽の情報を特定する
    オンラインシステムから誤った情報を特定、報告、および削除するための十分なメカニズムはありません。
  • 弱いレピュテーションシステム
    適切な評判システムには大量のデータセットが必要ですが、現在のシステムでのデータの断片化はこれを可能にしません。
  • 慈善寄付をする
    慈善団体の寄付を管理する際に、高い透明性を提供することがますます重要になっています。基本的なトランザクションラッキングでは、問題の一部しか解決できません。組織と受取人の包括的な検証が必要です。
信用に関する現在の問題

✔️信用に関する問題の多くは中央集権的な組織によって一元管理されていることやそのような中央集権的な組織が点在してしまっていることに起因していることが多い

✔️そのため、一元管理している企業の情報を統合しつつも非中央集権的なものとなるようにすることが信頼をアップデートすることにつながる。

Ontologyのエートス

エートス、つまり倫理については、Ontologyでは次のように規定されています。

Ontology has architected a distributed trust system. It incorporates multiple trust types in an integrated protocol system with various blockchains and databases. Multisource identities and multi-source data exchange protocols have been implemented into the network, building a distributed trust system that is cross-chain, cross-industry, cross-system, cross-application, and cross-device.

Ontology aims to develop its trust ecosystem through partnerships to provide distributed services including distributed communities, data verification, data exchange, and credit across industries.

直訳すると

オントロジーは、分散トラストシステムを構築しています。これは、さまざまなブロックチェーンとデータベースを備えた統合プロトコルシステムに複数の信頼タイプを組み込んでいます。マルチソースアイデンティティとマルチソースデータ交換プロトコルがネットワークに実装され、クロスチェーン、クロスインダストリー、クロスシステム、クロスアプリケーション、クロスデバイスなどの分散トラストシステムが構築されています。

オントロジーは、分散コミュニティ、データ検証、データ交換、および業界間のクレジットなどの分散サービスを提供するためのパートナーシップを通じて信頼のエコシステムを開発することを目指しています。

ここでも一読しただけではわかりづらい面があると思います。

要は、いろんな中央集権的な組織が点在しており、そのような組織内でしか管理していないようなデータや情報などをOntologyを使うことで共有し、社会的コストを低減することをエートスとしています。さらに言えば、そのような仕組み自体を中心点がなく、自律的に行えるようにすることが究極的な目標であると言えそうです。

Ontologyのヴィジョンとストラクチャー

ヴィジョンとストラクチャーの箇所では以下のように記述されています。

Ontology’s Trust Network is a protocol network built with multiple blockchains and systems to support use with all business types.
In order to meet the needs of different industries, the flexible design structure is modularized, pluggable, and easily expandable.
Ontology applies blockchain technology to all business types, providing blockchains, smart contracts, distributed verification management, data exchange, and other protocols and APIs.
Users can easily develop distributed services through Ontology without having previous knowledge of distributed networks.

直訳すると、

オントロジーのトラストネットワークは、すべてのビジネスタイプでの使用をサポートする複数のブロックチェーンとシステムで構築されたプロトコルネットワークです。
さまざまな業界のニーズを満たすために、柔軟な設計構造はモジュール化され、接続可能で簡単に拡張可能です。
オントロジーブロックチェーン、スマートコントラクト、分散検証管理、データ交換、その他のプロトコルAPIを提供し、ブロックチェーン技術をすべてのビジネスタイプに適用します。
ユーザーは、分散ネットワークの知識がなくても、オントロジーを使って簡単に分散サービスを開発できます。

Ontologyではビジネスでのブロックチェーンの利用を促進することも企図しているため、様々な利用者も想定しており、分散ネットワークの知識がなくてもOntologyを使うことで分散サービスの利用が可能となることを目指しています。

ontology-network
ontologyのネットワーク図

Ontologyの信用ネットワークについて

Ontology-Introductory-White-Paperにおける「PART II: ONTOLOGY TRUST NETWORK」ではOntologyは、分散型サービスを通じて信頼のエコシステムを構築することに専念することやOntologyインフラストラクチャーは、独自の信頼システムを統合して開発することができることを説明しています。

以下では順を追って上記のことを確認していきましょう。

しかし、まずはこの概念図を見ましょう。

ONTOLOGY -TRUST- NETWORK
ONTOLOGYの信用に関する概念図

これを見とると最下層にはNEOやイーサリアムビットコインなどのブロックチェーン技術に関するプラットフォームが存在することがわかります。

その上の階層を見ると、分散型台長のレイヤーがあることがわかります。そして、そのレイヤーの上に、プロトコル層があります。プロトコル層ではさらに幾分にも分岐されており、Ontologyを機能させるプロトコルが規定されています。

さらに、そのプロトコル層の支えを受けた上でアプリケーション層があります。

以下ではこのような仕組みとなっているOntologyのうち、プロトコルに該当する箇所についての説明をしていきます。

Ontologyの技術的な枠組み

Ontologyの基盤にあるのはスマートコントラクトとセキュリティプロトコルを含む完全に分散化された台帳システムです。
Ontologyは、既存のブロックチェーンや伝統的な情報システムであろうと、複雑な技術システムに対する互換性のサポートを提供します。 すべてのシステムは、主なプロトコルと異なるパスワード基準をサポートする分散型エンティティ管理機能を備えています。

Ontologyは、安全なデータストレージ、鍵管理のためのハードウェアオプション、暗号化されたデータ分析のためのシステムも提供します。 これにより、あらゆる種類のサービスを分散化できるアプリケーションプラットフォームが構築されます。

Ontologyは、APISDK、およびその他のモジュールの使用による分散型データ交換およびプロシージャー管理プロトコルを含む、すべてのタイプのアプリケーションの使用のためのフレームワークを提供します。

非中央集権化された本人確認および多要素認証

データのプライバシーを保証する分散型マルチファクタ識別認証システムは、信頼ネットワークを構築するためのコアです。
このようなシステムは、個人、組織、および物理的オブジェクトに対する身元確認システムを提供することができる。

非中央集権化された信用のシステムのデリバリー

  • コミュニティトラスト
    コミュニティの信頼は、コミュニティと個人がアイデンティティにおいて積極的な役割を果たす効果的なシステムです検証。
  • 信託アンカー
    トラストアンカーは、身元確認を行うために委託されたエンティティです。 信頼アンカーの信頼度が高いほど、ネットワークの信頼性は高くなります。
  • 信託移転
    信託の移転は、必要な情報を提出し、声明を受け取ることによって行われます。 これは、個人が自分のアイデンティティ情報を提出するか、以前に提出された情報を使用して、複数のアイデンティティ認証のポートフォリオを形成することができます。

分散台帳の技術

Ontologyのストレージシステムは分散元帳で動作することになっています。
完全に分散された改ざん防止レジャーの重要な特徴は、スマートコントラクト、分散ネットワーク、分散ストレージ、分散権限、分散セキュリティ、およびさまざまなモジュールを使用することにより、複数の関係者間で信頼が共有される点になります。

分散型データ交換

  • ピアツーピアデータ伝送
    データ交換システムは、ブロックチェーンを使用して、集中データベースを持たずに2人の間で正確な検索とデータの送信をサポートします。
  • データ認証メカニズム
    データのプライバシー保護と漏洩防止は常に保証され、ユーザーはデータを完全に制御できます。 各データ転送はすべての当事者からの承認を受けなければなりません。
  • データの著作権保護
    オントロジーは、ライフサイクル全体を通じてデータを格納、管理、および検証します。登録、要求、承認、交換の各データのコピーごとに、デジタルIDが作成されます。 著作権保護は、ブロックチェーン上の各コピーにも記録されます。
  • 分散データストレージ
    分散データ記憶層は、異なるタイプのデータに対して分散ストレージをサポートする。

その他のキーとなる機能やモジュールについて

Ontology Crypto Package (OCP)、Ontology Marketplace (OM)、GlobalDBなどが想定されていますが、ここでは解説を省略することとします。

詳しくはOntology-Introductory-White-Paperを参照ください。

Ontologyのエコシステムと適用可能なシナリオ

Ontologyは、サービス提供を受けようとする主体(ユーザー)をブロックチェーンインフラストラクチャーに統合し、完全な技術サポートを提供する包括的なアプリケーションを設計することで、システムを改善することに役立てることを企図しています。
以下では、ネットワーク上に構築できるアプリケーションの一部を紹介します。

人々のためのマルチソースアイデンティティシステム

ユーザーは、公共機関、銀行、企業、家族、同僚、友人などのさまざまなソースから自分のIDデータを収集して管理することができるようになります。

分散型包括金融サービス

中小企業や個人は、信用記録や担保が不足していることに起因して、さまざまな運用コストの支払いに直面することになっています。

そして、これは銀行や銀行のリスクを他の金融機関、高い金利につながっています。

Ontologyを利用することで、個人や中小企業にとっては運用コストの低減につながり、社会的に見てもビジネスに関するコストが低減することが想定されます。

その他の適用可能なサービスについて

Ontologyは、分散ネットワーク、ブロックチェーン、または暗号化に関する事前の知識を有するサービスプロバイダーがなくても、さまざまなシナリオに分散インフラストラクチャを提供できるようです。
ここでは列挙はいたしませんが、ファイナンス、支払い、保険、Iot、消費者向けサービス、メディア、ソフトウェア開発、医療、資産の所有権、政府のガバナンスに関する事項などでOntologyは適用可能なようです。

この中でもなおが面白いなと思ったのは、政府のガバナンスに関する事項でしょうか。

インターネットによる選挙が行われない理由の一つに投票用紙が改ざん可能であることが指摘されますが、ブロックチェーンを用いることでそれを回避することができるでしょう。

Ontologyのエコシステムとガバナンスとインセンティブについて

Ontologyに限らずdAppsではエコシステムとガバナンスとインセンティブが問題となります。dAppsは非中央集権的なアプリケーションであるため、開発当初は推進を行う主体が積極的に開発を進めますが、最終的な目標としては自律組織となることです。つまり、開発を推進するような中心点がなく、まるで生き物のように自律的に開発が進んでいくような組織を目指します。

エコシステムが形成されることなく、つまりdApps自体が自律的な仕組みとなっていない場合は早晩仕組みは崩壊してしまいます。そのため、中心者がいなくても自動的にdAppsのエコシステムに新規参入するようなインセンティブやガバナンスの方法をアルゴリズムとして当初より設定しておく必要があります。

こういった観点から、Ontologyでもエコシステム、ガバナンス、インセンティブについて規定しています。

 

なおの考察およびONTの購入の仕方について

Ontologyはかなり壮大な試みであると言えそうです。

各企業や組織でバラバラに保管されている情報をdAppsの技術を用いることで、参加者で共有することを可能とし、全体として「信用」に関する社会的なコストを低減しようというのがその目的です。

 

Ontologyにおいて使用されるコインはONTと呼ばれます。

ONTの購入はBINANCE(バイナンス)で実施可能です!

BINANCE(バイナンス)への登録の仕方などは弊ブログの以下の記事を参考にしていただければと思います。

<参考記事です!お時間ありましたらお読みください!>

*1:一般的な紹介サイトだとここではどのような会社がOntologyを開発しているのかなどの紹介から始めると思いますが、それは他のサイトに譲ることとして、本稿ではホワイトペーパーを読み解くことでOntologyによって何を達成したいのか、どのように世界は再構築されるのかについて検討を加えるとともに、その内容を共有した方が有意味と判断しています。