仮想通貨の勉強

仮想通貨取引所(仮想通貨交換業者)に対する会計監査のやり方の指針が公表されたので紹介するの巻。

 こんにちは、「投資としての仮想通貨」管理人のなおです!

 

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公認会計士協会から、業種別委員会実務指針「仮想通貨交換業者の財務諸表監査に関する実務指針」(公開草案)の公表について(以下、監査指針)が公表されました。

現時点では公開草案ですので今後のパブリックコメントなどにより、変更される可能性はありますが基本的にはこれがベースとなって確定版が作成されるはずです。

ですので、ここではいち早く、気になった箇所を抜粋してみたいと思います。

それでは行ってみましょうー

 

 

仮想通貨取引所が受けるべき会計監査の種類

まずは冒頭の「《2.背景》 《(1) 仮想通貨交換業者に関わる監査制度》」箇所で、資金決済法において、

 

①仮想通貨交換業に関する報告書を内閣総理大臣に対して提出すること

②その報告書には「財務に関する書類」が含まれ、それには監査法人あるいは公認会計士による監査が必要であること

③顧客から預かった資産と取引所を経営する会社の資産を明確に分けて管理することを要請する、いわゆる分別管理に関して、監査法人あるいは公認会計士による監査を受けること

 

が必要であると記載されています。

 

まとめると、仮想通貨取引所を運営する会社は

 

①財務に関する書類を監査法人公認会計士)による監査を受け、その監査を受けた財務に関する書類を内閣総理大臣に提出する

とともに

②分別管理が適切に実施されているかどうかについても監査法人公認会計士)による監査を受ける必要がある、ということになります。

 

もっと、まとめると、

決算書と分別管理に関する監査を受けないあかんですよ

っていう内容です。

 

 

仮想通貨取引書の仕組み_取引所内における約定についてはブロックチェーンに記録していない?!

注目すべきはこちらです。

《(2) 仮想通貨交換業者の理解》 8項」において、

利用者間の約定処理においては、通常、ブロックチェーン等のネットワーク上の記録(以下「ブロックチェーン等の記録」という。)に 当該取引事実を反映させることは行われない。

とあります。

つまり、取引所内での取引については、ブロックチェーンに記録していないのです。

一般に、仮想通貨が安全と言われているのは、ブロックチェーンを利用しているからであって、そうではない場合は、様々なリスクが存在することになります。

換言すれば、改ざんのリスクがあるということです。

ブロックチェーン自体は改ざんのリスクは今のところ相当低いものと考えられていますが、取引所内での取引については、ブロックチェーンに記録をしていないということであれば、取引所内の誰か(あるいはハッキングなどにより外部の誰か)によって改ざんを行うことが可能です。

この辺りが仮想通貨取引所、しかも中央集権的な仮想通貨取引所の限界であると思われます。

 

ICOの会計処理についての監査の仕方は明示されていない

監査指針では、ICOの会計処理についての言及がなされています。

もっとも、仮想通貨に関する会計基準において、ICOの会計処理はまだ規定されていないため、監査指針でも明示することはできない。

経営者が選択した会計処理について、自己の判断で評価すべきことが記載されています。

自己(自己の関係会社を含む。)の発行した資金決済法に規定する仮想通貨に関しては、本実務指針第3項に記載のとおり、実務対応報告の対象外となっていることから、当 該仮想通貨の会計処理については別途の検討を行うこととなる。すなわち、自己(自 己の関係会社を含む。)による仮想通貨の発行は、様々な形態があると考えられるため、経営者が選択し、適用した会計処理方針がその事象や取引の実態を適切に反 映するものであるかどうかについて、監査人は自己の判断で評価しなければならな いことに留意する

仮想通貨取引所の会計監査上で重要なポイント

会計監査においては、特別な検討を要するリスクという項目がありまして、要は他の項目よりもちゃんと検討しないとあかんよ!っていうものなんです。

仮想通過取引所を監査する際には、以下の事項についてはしっかりとみないといけないことが明記されています。

 

①収益認識

②仮想通貨の実在性

③仮想通貨の評価 

 

収益認識

収益認識というのは、簡単に言ってしまえば、いつ売上高を認識するのかということです。仮想通貨取引にかかる手数料などを売上高として認識するタイミングなどはしっかりとみないといけないよっていうことですね。

仮想通貨の実在性

実在性っていうのは、帳簿に計上されている仮想通貨がちゃんとまじで存在するの?っていう視点です。

仮想通貨自体がネット上に存在する以上、目に見える形でその存在を確かめることはできないので、実際に存在するのかについては慎重に対応しましょうということですね。

仮想通貨の評価 

これは期末などにおける時価をきちんと帳簿に反映させていますか、ということです。

仮想通貨の価格は日々変動していますので、帳簿上もその事実をきちんと反映させないと正確な財務状態がわからなくなりますよね、なのでしっかりみてくださいね、ということです。

 終わりに

公表されたものは現段階では、公開草案なのでこれで確定ではありません。

もちろん、概ねこの内容で公表に至る可能性は高いです。なので、ブログでも紹介したわけです。

もう少し面白い論点などもありますので、今後もこの投稿は少しカスタマイズして行きますので、よろしくお願いいたします〜!!

 

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