ICO

DAICOとは何か?詐欺的ICOやICOの欠点を克服する新しい仕組みの紹介です!

こんにちは、「dApps CryptoAsset Valuation」管理人のなおです。

今回は最近話題の新しいICOの仕組みであるDAICOについて解説します。

DAICOとは何か?

DAICOとは、イーサリアムの提唱者であるヴィタリックブテリン氏が提唱した新しいICO(=initial coin offerring)の仕組みです。

簡単に言ってしまえば、ICODAOを組み合わせた概念です。

正確にいうのであれば、

ICOの仕組みの中にDAOの概念を入れたものであると言えるのかもしれません。

ここでDAOとは、

Decentralised Autonomous Organization

の略です。

なぜ、DAICOを発明するに至ったのか?

ICOに内在する情報の非対称性を緩和するための仕組みとして、DAOの仕組みを取り入れるという発想に基づくものです。

ICOは、魅力的な資金調達の仕組みです。

IPOのように金融商品取引法やSECのレギュレーションに従う必要がなく、

簡易に資金調達ができるからです。

しかし、まさにこの法律に従う必要がない、

ということを悪用した資金調達があとをたたちません。

日本語では自律分散型組織とも呼ばれています。

このことが、ICOの問題であると指摘されています。

つまり、テキトーなホワイトペーパーを作成して、

開発者よりも情報劣後にある投資家を騙して、資金を集めた後は、

トンズラする、みたいな話です。

DAICOは情報の非対称性をサードパーティによる信頼なしに解消するもの!

これは経済学でいうところの情報の非対称性の議論そのものです。

情報の非対称性を解消するために従来は、

中央集権的な組織に依存する形で対処してきました。

例えば、会計監査などはその典型であると言われます。

企業の経営者と株主では、経営者の方が会社に関する情報を多く有しています。

他方で株主はそれほど情報を有していないことが普通です。

このことに起因して、経営者は企業価値向上ではなく、自己の利益を優先してしまう恐れがあります。

経営者が株主に対して行う決算発表において、本来とはかけ離れた数値を公表し、株高を維持するなどいうことは、洋の東西を問わず、資本主義の世界では円環の理*1のごとく、繰り広げられてきたことです。

そのような問題をクリアするために歴史は、会計監査を発明し、経営者の主張が正しいのかどうかを中央集権組織である監査法人が監査を行い、そのような情報の非対称性を低減することを可能とするようにしたのです。

このように、情報の非対称性に起因した問題は現在のところ、多くは中央集権的な組織による対応に依存しています。

しかし、ブロックチェーンが提供する新たな仕組みでは可能な限り、中央集権的な組織を排除するようなベクトルがあります。

なので、計画されたICOが適切なものなのか否かを判断するような人や組織が出てきてしまっては、元々の思想に反してしまいます。

とは言え、このようなことが続いてしまうとICOがせっかく盛り上がってきたとしても、いずれ、投資マネーが供給されることは少なくってしまい、ブロックチェーンの技術の普及は遅れてしまうことになってしまうかもしれません。

そこで、イーサリアムの提唱者である ヴィタリックは新しい仕組みを考えることにしました。

DAICOの仕組みについて簡単に説明します!

その仕組みとは、

一旦投資家からはイーサリアムなどの仮想通貨の払い込みをしてもらいますが、即座に開発者にその資金が行くことがないような仕組み

です。

そして、イーサリアム上のスマートコントラクトに、ホワイトペーパーに記載された開発スケジュール通りに、開発が進んだことが確認できれば、進捗状況に応じた資金が開発者に流れるようにプログラミングしておく、というようなものです。

正確には、TAPという1秒あたりの資金流入量を投資家が設定することができるということではあります。

このような仕組みを確立しておけば、開発者にとっては、必要な資金の確保ができるし、投資家にとっては、万が一詐欺案件の場合はプールしておいた資金を戻すことで、一定のリスクヘッジとすることができます。

今後はDAICOによる資金調達が増加するものと思われますので、しっかりと内容を理解できるようにしておきましょう。

終わりに

なおはまだ仮想通貨の勉強を初めて間もないので、わかってない面もあるのですが、それにしてもこのDAICOの概念はよくできていると思います。

ICOとよく比較されるIPOでは実際に上場する際に証券会社や監査法人による監査が行われるため、調達した資金がどのような使途のもとで使われるのか、あるいは決算書自体が正しいのかなどの検証を得て初めて行われます。

しかしICOではそのような監視主体が存在しません。

むしろ、そのようなサードパーティによる監視などを排除しようというのが、ブロックチェーンやビットコインの創始者のサトシナカモトの考えです。

このようなブロックチェーンの思想とICOの危険性の合いの子として登場したのがDAICOです。

今後は日本でもDAICOが増えてくるでしょう!

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*1:円環の理については魔法少女まどか☆マギカを参照ください笑。