こんにちは!!「投資としての仮想通貨」管理人のなおです。
本稿では、コインチェックから盗まれたNEMについて考えてみたいです。
コインチェックから盗まれたNEMの被害総額
総額 : 5億2300万XEM
保有者数 : 約26万人
補償方法 : NEMの保有者全員に、日本円でコインチェックウォレットに返金いたします。
算出方法 : NEMの取扱高が国内外含め最も多いテックビューロ株式会社の運営する仮想通貨取引所ZaifのXEM/JPY (NEM/JPY)を参考にし、出来高の加重平均を使って価格を算出いたします。算出期間は、CoincheckにおけるNEMの売買停止時から本リリース時までの加重平均の価格で、JPYにて返金いたします。
算出期間 : 売買停止時(2018/01/26 12:09 日本時間)〜本リリース配信時(2018/01/27 23:00 日本時間)
補償金額 : 88.549円×保有数
補償時期等 : 補償時期や手続きの方法に関しましては、現在検討中です。なお、返金原資については自己資金より実施させていただきます。
発行される仮想通貨の単位は「XEM(ゼム)」と呼ばれ、総発行量は8,999,999,999XEMで、最初に約1,600人の投資家に配分されたようです。
時価総額という概念が存在しない退屈の世界で
いきなり某アニメのタイトルみたいなことを書いてしまいましたが、完全に関係ないです笑。
ここで考えてみたいのが、時価総額という概念です。
時価総額(じかそうがく、Market capitalization)、株式時価総額とは、ある上場企業の株価に発行済株式数を掛けたものであり、企業価値を評価する際の指標である。
引用元:時価総額 – Wikipedia
この時価総額の説明は、株式のものなのですが、仮想通貨にも当てはめる議論だと思います。
もっとも、厳密に考えると仮想通貨には当てはまらないのかもしれないです。
なぜならば、仮想通貨にはまだ価格を決定する理論がないからです。
つまりファンダメンタルバリューの計算ができないためです。
この辺りの議論については、拙著になりますが、
あたりを読んでいただけると良いかと思います。
とりま、今は当てはまると考えてみましょう。
時価総額は、その企業の価値を表しています。
つまり、この企業は将来どれくらいのキャッシュフローを創出することができるのか、
もっと簡単に言ってしまえば、どれだけ儲かるのか、お金を稼げるのか、ということを表しています。
そうした時に、考えてみたいのは、株式がなくなったとして、企業の将来の儲ける能力に変化はあるでしょうか。
おそらく、ないはずでしょう。
なぜなら、株式を有する株主はあくまでも会社は経営にはタッチしないからです。
そうだとすると、今回のNEMの件。
NEM全体に対する市場の評価自体に変更がないとすれば、NEMの流通数が著しく減少した場合、NEMの価格は上昇すると思われます。
総額に変化がないのに、流通数が減少する。
つまり、分子は一定なのに、分母が減少するので、計算上は価格は上昇するように思えます。
これであってるのかどうかいまいちわからない面もありますが、そう考えることもできそうです。
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